映画とかのやつ
いくつか映画を見ましたよ。
「セントアンナの奇跡」が見たくて有楽町に行ったんですけど、
なんかすごい人で。
1名様、ダクトの前なら空いております。と受付のお姉さんが言うので、
おいおいダクトってそれ
ブルース・ウィリスとかがよくランニングでいる所じゃねえかと。
突然爆弾を処理する羽目になったりヘリコプターにビルから飛び移ったり
いろいろしなきゃいけなくなるやつじゃねえかと。
やだよそんな危険な目に「炊飯器が近いから盛りつけ係ね」みたいなノリで対応するのは。
ってんで場所を変え、
ちょうどいい時間にやっていた
「ディア・ドクター」というやつを見ることにしました。
なにこれ、良いやつだ。面白いやつだ。これ。
セリフ回しで物語を進めていくことが多い昨今の邦画にあって、
演出に抑制の利いた感じの良い映画でした。西川美和監督。
物語は鶴瓶演じる田舎の医師が消えたところから始まり、
事件前、事件後の2つの時間軸でパラレルに進んでいくんですけど、
見ているうちに鶴瓶医師がどんどん親しみやすくなり、
同時にじわじわ不気味になっていくという、
つかみ所のない気持ちにさせられます。いったいなんなんだー。と。
でも最後には時間軸が1つにくっつき、伏線がいっぺんに回収されて、
いままで想像の半歩外側にいたはずの鶴瓶医師のキャラクターが
いつの間にかテーマの真ん中に立っている。
「え?前からここにいましたけど?」という顔でしれっと。
これ、鶴瓶ってのがずるいよなあ。やられた。
遠くで白衣を振る鶴瓶の姿にぐっとくるとは。
あ、後日「セントアンナの奇跡」も見ました。
トンプソンがこれでもかってほど出てきました。
戦争よくない。