ことなかれ

あたりさわりのない日々の記録

笑い展

そろそろ「カワサキ製バイクのエンジンのかかり具合」は春の季語にしていいと思う。

まあ入れた瞬間に字余り確定だけどね!

いやー今年初めて相棒のエンジンが一発でかかりましたよ。チョークなしで。

それくらい暖かく、行楽日和の見本みたいな朝。

おまけに今日は会社のオフィスで工事があるらしく出社不可だそう。

なんにもなければ出社してしまうところだけれども、ダメと言われたらしょうがない。

これはアレだね。どっかに行かなきゃね。

そんなわけで森美術館へ「笑い展」を見に行ってきました。

柔らかい日差しの差し込む六本木ヒルズのカフェでナントカマキアートを傾けながら、

ほら見てごらん、あれがテレ朝だよ。つって。

まあ、一人ですけど。

いやね、この「笑い展」。仕事の絡みでタダ券をもらったんで

人を誘おうかとも思ったんですけど、

まーまわりの食いつきが悪い。主に女子の食いつきが悪い。

まあね、確かに。僕自身が警戒されている事を差し引いても、

ちょっと危険な臭いがしますよね。笑い展って。普通に考えたらサムそう。

「笑い」って言っちゃてる時点で笑えないでしょう。

「うまい!ラーメン!」って書いてあるラーメン屋に入ろうと思わないのと同じで、

ハズレの臭いがぷんぷんします。

とはいえタダ券もったいないし、

ゴールデンウィーク六本木ヒルズに行ったというステータスを持っておくのも

悪くないかなあと言うなんだか変な見栄もあって、

いつになく調子の良いバイクにまたがって一人で行って参りました。

いや、でもコレなかなか良かったですよ。至って真面目でアカデミックな内容でした。

"笑み"の表現を軸に、土器から浮世絵、近代絵画、前衛芸術と時代を追って迫る充実した内容。

点数も膨大で、やや疲れるものの満足度は高め。

正直"笑い"はそんなに意識しなくて良い感じで、それはそれでまあ正解。

最後は白象を正面から描いた変な構図のクリアファイルを買って、

展望室で東京の夜景をぼんやり眺めてから返りました。

うん。なるほど展望室はつがいで行くところなのだな。と。