押し売り
あのー、テレビのね。サイトを作ってるんですけど。
なんかいろいろ訴求ポイントが込み入っててややこしいんですよ。
各メーカーあの手この手でいろんな機能を付けているんですね。
こう仕事で関わらない限り気づきもしないような機能もたくさんあります。
それで、さっき修正が入ってですね。
「夜光リモコン!」という訴求文言を追加してくださいと。
ははあ。暗い中でもリモコン操作ができると。なるほどなるほど。
え、いる?その機能。
電気つけなさいよテレビ見る時は。
電気つけてからリモコン探しなさいよ。
暗闇の中テレビ操作しなきゃいけない状況って何?
親に隠れてエロい深夜番組見る時くらいじゃないか。
エロ用か。エロ用テレビか。
じゃあもういっそエロ用テレビ新発売!って言ってしまえばいいんだ。
ナントカ高画質フルHDエンジン&5.1chサラウンドシステムにより、
エロ番組をもっとエロく!とかさ。
それぐらいシンプルにして欲しい。
売り文句をたくさん入れたいのは分かるけど、
それは本当にユーザーの為の言葉なのか。どうなんだ。
まあ、修正はやりますけども。
伝えたい言葉の押し売り。
とかく発信側と受信側に温度差が生じる事はままあって、
その最たるものが街頭演説だろうと思います。
誰もが今ひとつ興味が持てず漠然とした気持ちでいる中で、
あの押しの強さはどうか。
誰もついて行けていない事が明らかなのに、
なおも声を張り上げて大業な事を言う。
もちろん熱狂的支援者を前にすればその方法は正解だろうけれども、
基本的にそれぞれの個人的な目的を持って歩いている
駅前をゆく人たちに向かって呼びかけるならば、
それに見合ったトーン&マナーが必要なのではないか。
ティッシュ配りのお姉さんが声を張り上げないのと同じで。
いやー、演説、うるさいですよねー。
やーやー言って。僕なんか嫌いだね。ああ嫌いだとも。
三度の飯より街頭演説が嫌い、ササガキです。
と言いながらこっそり名刺を渡してくる候補者がいたら、
案外いい線いくかもしれない。
いや、いかない。