ことなかれ

あたりさわりのない日々の記録

不幸はじめ

温泉から上がったら、

衣類を入れていたロッカーの鍵が開かなくなっていたので、

ああ、なるほど全裸と絶望はよく合うのだなあ。

という発見と共に新年が始まりましたササガキです。

いやあの、

年始に家族旅行に行ったんですよ。

数年ぶりに、スキー&温泉の旅 in 万座。

ゲレンデもそこそこバリエーションあるし、

温泉もなにやら効能の違ういろんな種類を取り揃えているという

素敵ロケーションだったのですが、

なまじ家族全員がストイックなもので、

それぞれ自分が納得できるようベストを尽くすため、

スキーも温泉も基本別行動になりました。

じゃあもう1人で行けばいいんじゃないかっていうね。

それで、合わせられない筆頭の自分は

さっそくスケジュールを無視して1人で内風呂に入りに行ったのです。

その後、冒頭の有様に。

いやいやいや!おかしくねー!?

確かに自分で鍵閉めたんですよ。ロッカーの。

で、その鍵を手首に巻いてひとっぷろ浴びて戻って来たら

もう鍵穴にすら入らないって。

ななな、なんじゃそりゃー!

パニックのあまりとりあえず1回湯船に戻ってみたりして。

いや、意味ねえだろこれ。

と思い直し、脱衣所にもどって

なんとか状況を飲み込むよう努めました。

どうしよう、仕方ないから全裸のままフロントまで行くか。

フロントまで行って、あれか、チーンって鳴るやつか。

いや!チーンじゃねえよ!

それもう「笑ってください」の合図じゃないか。

だ、だめだー!もうおしまいだー!

もう温泉に住むしかない。そういう妖怪になるしかない。

深夜の温泉に現れてはちょっとだけお湯を飲んでいく座敷童的妖怪に。

くそう、こんなことならせめて露天の方に行ってれば良かったよ。

と、突然訪れたセカンドライフに気持ちを切り替え始めたところに

湯船の温度調整のために従業員がやって来たので

なんとか助けてもらいました。

「あー、ここみんな温泉につかるでしょ?だから錆びちゃうんだよね」

そりゃつかるだろ!

それ踏まえてなんとかしとけよこの、おっちょこちょいが!

2010年が始まった瞬間にこれだ。

不幸のスタートダッシュがすごいんですけど。