ことなかれ

あたりさわりのない日々の記録

ほのぼの or Die

近所にあるレコード屋の試聴コーナーで、

春には小学生になろうかという小さな女の子が、

その身体に見合わぬ大きすぎるヘッドフォンを耳に当て

ぴょんぴょん跳びはねていた。

見たところ女の子はひとりの様子で、

終わる気配のない母親の買い物に飽きて

お気に入りの音楽を聴くためにここへ来たのかも知れなかった。

ともあれなんだか素敵なものを見たようで

ちょっと幸せな気分になる。

あわよくば自分もその女の子のとなりの試聴機でぴょんぴょん飛び跳ねたい所だが、

もしそんなところを親に見つかったら

わりと真顔で注意されるような気がするのでできない。

女の子は何を聴いていたのかな。

たぶん大塚愛とかじゃないかな。

好きなんだね。大塚愛

ん、でもまてよ。あそこの試聴機はおもてに並んでいた何枚かのCDを

選んで聴けるようになっているんだよな。

え、うそ、カサビアンだったらどうしよう。

カサビアンだったらどうしよう!

いや、いいんだけど。なんか怖い。

カサビアン聴く幼稚園児怖い。

世の中には大塚愛も必要だ。