ことなかれ

あたりさわりのない日々の記録

終わり

ものごとの終わりというのは時としてあっけなく、

時として乱暴であったりするようで、

ここのところ自分と、実家にいる家族をも巻き込んだ未曾有の厄介ごとが

先週末、唐突に解決しました。

それは思っていたよりも後味の悪い様相をしていたわけですけども。

経緯をおさらいしておきましょうか。

突然、卒業以来会っていない高校時代の同級生の女の子から電話があり、

親に殺されるからかくまって欲しいという

一方的かつ致命的要求を受けたのが2月も半ばを過ぎた頃でした。

さすがに自分の家に入れる余裕も覚悟もなかったので、

部屋に空きがあるはずの我が実家を紹介。

まあ、そこで諦めるだろうと高をくくっていたところはあるのですが、

どっこい、つい先週までその子はうちの実家に身を寄せていたわけです。

全く面識のないうちの父と妹との3人暮らし。

それなりにストレスもあったと思います。

彼女がなぜこのような状況に追い込まれたのかと言えば、

その平穏ならざる家庭環境と人格破綻者とも言うべき父親の影響であるようです。

そもそも彼女は不倫の子で、幼少の頃は父親にも別の家庭がありました。

それがどういう経緯か今の家族で暮らすようになり、

程なく今日の顛末を迎える事になります。

父親は傷害罪で現行犯逮捕され、母親は失踪し、身寄りのない彼女は

たいして仲良くもなかったはずの僕の所にまで電話をかけてくるような

のっぴきならない状況にまで追い込まれていたわけです。

その彼女が先週土曜日の未明に出ていきました。

新しい彼氏と暮らすそうです。

最新の実家からの報告によると、

その彼氏とおぼしき人物は深夜に突然やってきて、荷物をまとめさせ、

明け方5時に彼女を連れて出ていったそうです。

あっけにとられていた父と妹ですが、やがて事態を飲み込み、

そうですか。と。わかりました。と。

黙って送り出すことにしました。

釈然とはしないものの、

我が家で解決を迎えるにはそれしかないようにも思えたからです。

その彼氏がどこの誰で、

何処へ彼女を連れて行ったのかは分かりません。

ただひとつ分かっているのは、

その彼氏には妻子がいるということくらい。

うん。

もうね。何がなんだか。