ことなかれ

あたりさわりのない日々の記録

ゴン太

実家に戻ってみたところ、

妹の携帯にゴン太くんのストラップがぶら下がっているのを見つけました。

おお、ゴン太がいる。と、得意のモノマネを披露したのですが、

どうもいまひとつ良い反応が返ってこない。

しまった、ちょっとモノマネの精度が低かったか。

あまりに気安くやりすぎた。本気を出したらこんなもんじゃないぞ。みてろよ。

えー続きまして、すごく喜んでいる時のゴン太くん

ウホッウホッ、ウーホッホッ、ホーッ、ウごほっごほっ・・・ウーホウホッ。

と、渾身のパフォーマンスを見せているにもかかわらず、

妹は相変わらずポカンとしています。

いや、ちょっと待てと。

お前ゴン太くん知らないだろうと。世代的に見てないだろうと。

昔の子供番組?くらいの知識しかないだろ。

あのね、その程度の認識でゴン太くん使うな。

なんか兄から変な音が鳴るようになったけどまあいいか。みたいな顔するな。

これゴン太くんの鳴き声ですから!すごい似てますから!

と、必死で説明するはめになりました。

妹は本当にゴン太くんを知らないようで、

ああそうなんだ、ゴン太くんってしゃべらないんだ。と不抜けた反応を見せます。

そうだよ、しゃべらないよ、ついでに言うとノッポさんもしゃべらないよ。

ええ?それじゃあ成立しないじゃん。

いや、するよ、ナレーションが入るからね。基本ナレーションだよ。

意味分かんない。しゃべれよどっちか。

バカ、あいつら心が通い合ってるからいいんだよ。ウホウホだよ。

そう言われても腑に落ちない様子の妹。

じゃあテレビ出んなよ。とか思っているに違いありません。気の毒に。

まあそういえば、人語を介さない生き物しか出てこない教育番組というのも

今考えるとすごい話ですね。外国番組でもないのに。

「できるかな」って言ってるのにできても無言。ウホウホ。らちがあかない。

よくもまあ、あんな制約の中でやっていたものです。

しかしあそこまで愛されるNHKキャラクターはあれ以来出てきていないのじゃないか。

ゴン太くん偉大なり。