ことなかれ

あたりさわりのない日々の記録

女神なにしてたの問題

あのー、斧をね。

湖に、こう、うっかり落としましたところ、

急に、ザッパーン!つって、女神さまが、なんか出て来て。

あなたが落としたのはこの金の斧ですか?それともこちらの銀の斧ですか?

え、普通の斧ですけど。

偉い!正直で偉い!そんなあなたに金の斧をあげちゃう!

わー!パチパチパチ!

っていうアレあるじゃないですか。

あの手の話って、いつも思うんですけど、

斧落ちてくるまで、女神さまそこでなにしてましたか?

まさか最初から斧きっかけで出てくる予定じゃなかったでしょう?

それともなに、斧専用女神なの?

なにその自然破壊する気満々の女神。とっつきにくいわ。

なんというかこう、出るタイミングうかがってたと思うんですよね。

かなり前から湖の底にいて。

湖に赴任して最初の頃なんかは慣れないもんだから

松ぼっくりとかが落ちてくるたびにいちいち飛び出ちゃったりして。

金の松ぼっくり持って。一人で。

ザッパーン!つって。

なんならちょっと光りにも包まれちゃう。誰も見てないのに。

これ、女神としては超恥ずかしいやつだから。

すげー仲間の女神に笑われるし。

あいつ見た?松ぼっくりで出てんの!うけるー!とか言われて。

しばらく笑い者ですから、

それからはだいぶ慎重になったと思います。

その後いろんなものが落ちて来てもまあ、けっこう耐えて。

長靴落ちて来たあたりで1回出かけたけどぐっとこらえて。

我慢して我慢して。

もうそろそろ限界だってところで落ちて来たのが、斧。

うおー!斧かー!マジかー!

これ出るやつかなー・・・うーん、斧って、微妙だよなー。

スルーかなー。いや、まあでも、金の斧って、ほら、わりと聞こえいいし、

資産にはなるけど実用性がなくなるっていう、その感じが

自然破壊へのアンチテーゼにもなるみたいなとこあって、女神的にもオイシイっつーか、

そこそこいけてる感じがしないでもないっていうか。

まー正直、そんな、女神的にベストかっつーと、微妙なとこではあるけど、

でもまあ、そこはそれ。この際いったん、出てみますか。

出てから考えますか。うんそうだ。そうしよう。いったん出よう。イケメンかも知らんし。

ええい!どりゃー!

ザッパーン!

の流れだと思うんですよね。

でまあ、出てみたら、いるのはただの正直なきこりで。

イケメンかっつーとまあそうでもなくて。

そこだけはほんと、痛恨なんだけど。マジ痛いんだけどそこは。

ただまあ出ちゃったし、すげーキラキラした目でこっち見てるし。

まあーよく考えたらそりゃそうだよね。きこりだよね普通に。

はいはい、金ですかー?銀ですかー?

したらまあそこは正直に普通の斧だって言うから。偉い偉い。

ただぶっちゃけきこりなんて、たいてい全員正直者だけどね。普通だけどね。

あぁー・・・しくったかなー。もっとこう劇的なやつなかったかなー。

しゃあないかー。くそー。

あ、じゃ金の斧あげるね。はいはいどういたしましてー。

じゃああの、帰るけど、それ大事にね。

重くて使い物にならないと思うけど。そこはホントごめんだけど。

売ると良いと思うよ。うん。

頑張って。うん。わかったわかった。

あのさ、もう落とすなよ。

うん。じゃ、そう言う事で。

失礼しまーす。

ぶくぶくぶく。

そんでその後しばらく湖の底で反省会してると思う。

まあ、湖配属の時点であんまり期待できなかったと思うから

気落ちしないでほしい。人事の問題だし。

自信持ってこう。

 

日本人は下位分類好き

日本人って、大きなものを分類するのは不得手なのだけれど、

小さいものをさらに細かく切り分けて行くのは大好きじゃないですか。

下位分類というらしいんですけど。

ガラケーとか最たるものだと思うんですけど。

基本同じものなのに、ちょっとずつ違う機能を盛り込んで

多彩なバリエーションを作る。

機能がほぼ同一でも無数のバリエーションから選びだす事で

なんだか自分らしさを見つけたような気持ちにまでなってしまう。

車もそうで、

日本車って中身おんなじでもガワを変えたりチューニングを変えたりしたものに

いろいろ工夫を凝らした名前をつけて別のものとして売り出してしまうでしょう。

外車なんてクラス名と数字の組み合わせしか使わないのに。

この気質って、太古より培われたものだと思うんですよね。

源氏香とか。

お香の香りのちょっとした違いに洒落た名前をたくさんつけて、

それらを組み合わせたものを嗅いで中身を当て合うという、平安時代から続く遊びですけど。

「5種の香をそれぞれ5包ずつ計25包作り、任意に5包を取り出してたき、香の異同をかぎ分ける」

て。もう別にどっちでも良くなりそうなものだけど、

こうした微差の中にこそ深遠なる小宇宙を見いだすのが日本人の気質なんじゃないでしょうか。

なにしろ今見ても超カッコイイからね。源氏香の図

とにかくコマコマした違いが好き。

対して大きな違い、上位の分類には頓着しない。

それは自分が判断する事ではないというか、

どこか自分の知らないところで決まり切った何かであって、

気にしていてもしょうがないというような感覚がある。

暗黙の了解。推して知るべし。

要するに

上位分類 = たしなみ

下位分類 = いき

というように生活様式の中に自然と染み付いているように思います。

この気質って、最近では合理性に欠けるという観点から悪く言われがちなんですけど。

iPhoneにいろんな形のカバー付けたりして。

本来の機能性を損なうとか、設計思想に対する蹂躙だとか。

でもなんと言うか、そういうところに日本人の美意識って集約してて、

それはそれで捨てちゃいけないものなんじゃないかとも思います。

市場的には、多様性の時代が終焉を迎えつつあり、

ユーザーのニーズも成熟し、画一化されて来た感のある昨今ですが、

そんな中でも僕たちは、細かな違いにいちいち名前をつけて、

思い思いに愛でてゆくに違いないと思うのです。

もー、激オコぷんぷん丸ぞえー!つって。

言わないけど。

ペルー&ボリビア記

あの、ペルー&ボリビア旅行に行って来たんですよ。

南米の。なんかこう、遺跡とかいっぱいある。

もう、思ったよりあるから。

自販機感覚で気軽にあるから。ないけど。でもそれくらいの勢いあるから。

3000年前とかの。すごい、普通に道路っぱたにあるから。

いーなーつって。

ほら、日本の古いものってみーんな木でできてるもんだから、あんま残ってないよね。

縄文土器までさかのぼらないと。まあ縄文土器はよくやった。

あれ土器界でも結構いけてる方。

中国文明に圧倒される前によくやってた。

なんか縄の模様カッケー!って思った古代日本人の感覚、好きだね。

ただ南米は、ハンパねーですよ。スペインに占領される前までの文明たるや。

インカ帝国とか、マチュピチュ作ったりして。

あれ、すげー山の上にあんだけど、水路とかちゃんとあって。

トイレとか水浴び場とか部屋の中にあって。

まわりの山々のミニチュアとか置いてて。リゾート感すごい。

実際インカの人がリゾート感覚で来てたって言う。

リゾートに命かけてる感じ。

金とかいっぱい取れるもんだから、

偉い人の家とかいちめん金だらけだったらしい。

その金も、別に、金銭的価値はなくて。

キレイだからつーかお!くらいの感覚で使ってるから。

スペイン人が来たときに山ほどあげちゃった。

(王様人質に取られてたからだけど)

その感じ、ゾクゾクします。

アフリカで生まれた人類が最後にたどり着いた大陸で、

それまで様々な困難を乗り越えたであろう勇敢な人々が

永久の住処として築いた文明はとても美しいのでした。

 

 

 

以下、興味の無い人にはさっぱりな旅行記です。

 

 

 

ペルーへは直行便が無いため、アメリカダラスでトランジット。

そこからペルー入りし、リマからクスコへ。

クスコで現地ガイドと合流して観光。

ここでのガイドはなんと18歳の女子大生でした。(おばあちゃんが日本人だとか)

クスコはインカの首都だったんだけど、スペイン人に占領されて

インカの遺跡の上にガッツリ教会立てられちゃった、いろいろ複雑な街。

下半分がインカの遺跡で、上半分がスペインの教会という。

昔の人の豪快さをうかがえる。

クスコ / サント・ドミンゴ教会 。インカ&スペイン合作。

 

※南米を支配していたインカ帝国の皇帝アタワルパ率いる8万の軍勢と、

 スペインはピサロ率いるたった200人弱の征服者(名目はキリスト教の布教)との

 出会いから征服までの流れは凄まじいものがあります。

その後、マチュピチュへ。

マチュピチュは麓にけっこうイケてる村があって、

ホテルとかもたくさんある。ここで泊まったインカテラホテルは素敵(★★★★★!)だったけど、

時間の都合でほとんど寝ないまま動き回ってました。

時間があったら立ち寄りたいお店がいっぱい。

夜でも子供が遊び回るマチュピチュ村。

インカテラ マチュピチュ。突如現れる嘘みたいな素敵ホテル。

  

 

マチュピチュは言わずと知れたインカの遺跡。

あんまり山の上にあるので、スペイン人も気付かず、そのままの形で残ってます。

隣にあるワイナピチュという聖なる山にどうしても登りたくて朝から並びました。

1日400人しか登れないという入場制限付きなのでヒヤヒヤしたけど、

ガイドさんの手腕もあってなんとか登頂。すげえぜ18歳。

急斜面な上、標高が富士山と同じくらいなので息が切れます。

ワイナピチュ入山待ちの列。

まあまあアレなところもあるので

国内のツアー会社だとワイナピチュ登山できないところも多い。

定番のマチュピチュショット。

 

 

その後、再びクスコに戻って、ネズミの肉を食べたりしたのち、

若きガイドと別れてボリビアへ。

新たな現地ガイドと合流し、ラ・パスに滞在。ここは空港から既に4000m超の高所にあり、

空気が薄いのでホテルでは酸素タンクが渡され、5分間隔で吸うように言われました。

まあ、日本から高山病の薬を飲んで行ったので大丈夫なんですが、

たしかにちょっと息苦しい。

ラ・パスの街。真ん中が都市部で、外に広がるにつれ貧民街に。

 

 

ラパスの中心は日本と変わらない大都市で、凄い人の数。

多分休日の渋谷と同じくらい人がいるんだけど、

ちょっと車で走ると、とたんにレンガ作りの貧民街に。

貧富の差がものすごい狭い範囲で現れます。

夜でも人通りの多い都市部から山の貧民街がよく見える。複雑。

 

 

その後、ウユニへ飛行機で飛び、ウユニ塩湖に。

ここでも新しいガイドさんに代わったのだけど、この人は日本人でした。

なんでボリビアででガイドをやってるのか聞いたんですけど。

これがなかなか壮絶で。

なんでも南米を女一人で旅していたら、ラ・パスでクーデターに遭遇し身動きが取れなくなった。

日本大使館への道はゲリラに占拠されてるし、助けも来ずで。

おまけに親の意向で全財産をJAL株にしてたら、破綻して紙くずになり。

それ以来こっちでガイドをやってるって言う。

なにそれ!

日本政府なんとかしろよ!

まあ、今は現地の方と結婚し、日本語教師をやりながらガイドしてるらしいんですけど。

話も上手でとっても良い人でした。

ウユニ村の人からも名前で呼ばれてて信頼も厚い。カッコいいなあ。

ウユニで最初に案内してくれた食堂。あふれる地元感。

村は小さいながら清潔感がある。時計は動いてないけど。

小学校もあって、子供はみんななにかしらファンシーなものを持っている。

その方にガイドしてもらったウユニ塩湖は。

まあ、なんていうんだろう。

最高としか言いようのないところでした。

一面塩で真っ白の大地が延々と続きます。

四国の3分の2の面積が全部塩の大地らしいので、車でいくら走っても風景かわらず。

現地の人は遠くに見える山の位置で方角を確かめて走るらしいんですけど、

素人がGPSなしに迷い込むと気が狂うと思う。

なにしろいくら行ってもどこにも着かないし。

まあテント背負って自転車で走ってるフランス人は見かけましたが。

相当な気合いが必要です。

ウユニ塩湖。心細くなるくらい広い塩の大地。

抜き身で日が沈むところも見れる。

日が沈んでも遊べます。

今は乾季なので水は張ってませんが、おかげでずっと晴天に恵まれ、

満天の星空を眺める事ができました。

ウユニ塩湖のほとりにある全部が塩でできたホテル「ルナ・サラダ」に宿泊。

壁も床も全部塩です。塩が無限にあるもんだから、建材に使ってるという贅沢さ。

全部が塩でできたホテル「ルナ・サラダ」

塩ったら塩。

地球じゃ無い感。

急に地球感。ガイドさんも初めて見たという塩湖に浸かる原住民。バスソルトいらず。

乾季にしか行けないサボテン島ことインカワシ。

 

 

その後、日本人ガイドさんと別れてラ・パスに戻り、ラ・パスの現地ガイドと再会。

インカよりずっと古いティワナク遺跡へ。

ティワナクは南米で2000年以上続いた文明で、石器文化に収まらず

金属まで使ってたっていうオーバーテクノロジーぎみのごつい文明。

彼らがインカに技術を伝えたというくらいのえげつない人たちです。

ただ残念ながらボリビア政府にお金がなくて、あんまり守られてないんですが。

遺跡は本物です。雨ざらしなのでもうちょっと大事にしてほしい。

太陽の門が有名。

ティワナク代表、太陽の門。

 

 

ここでも現地のガイドさんと話し込みました。

もはや観光そっちのけでガイドさんの事を聞くのが趣味になりつつあります。

なんでも日本の大学で農学勉強していた方で

宇都宮で3.11も経験したらしく、原発の汚染水の流出を心配してました。

いろいろ心配かけて、なんかすみません。

 

 

そんなもろもろを経て、

飛行機&トランジット待ちで片道2日かけて日本に戻ってきました。

まー、南米とにかくおもしろかった。

スペイン語が片言話せればどこでも通じるし。

また行きたいなあ。

ちなみに車はトヨタ、家電はほぼサムスンかLGでした。

トランジットで寄ったダラスのホテルでもモニタがサムスンだったから、

日本の家電はとっくに淘汰されてると思っていいのではないか。

うーむ。

親知らず

あの、先日親知らずを抜いてきたんですけどね。

まあー、行きつけの歯医者が無愛想で。

舌打ち舌打ちで。舌打ち、ため息、舌打ちで。

あれ?これボイパかな?ビートをきざむ系おじさん登場かな?

と最初の頃は好意的に解釈していたものですが、

なにしろ完全に目が死んでるから、これは純粋なる舌打ちで。

あんな死んだ目でボイスパーカッションを奏でる人間はいない。

リズムはおろか一切何にも乗ってない。調子とかにも乗ってない。

地に足ついてる系おじさんで。

まあ腕は確かなもんだから通ってるんですけど。

そのおじさん先生が今度親知らずを抜こうと思ってるとかなんとか

もごもご言うので、こりゃ抜く事になるんだろうなー、やだなー、怖いなーと思いつつ

とはいえ長いこと放置し続けた口内ものっぴきならない事になってまして、

そりゃ歯医者だったら舌打ちしたくもなるだろうというくらいの惨状なので

怖がっててもしょうがない。やるしかねえ。

と、もう山ほど舌打ちを浴びる覚悟で診察台に上がったんですが、

実際施術を始めたらなんか、舌打ちじゃない、変な音がおじさん先生からし始めまして。

ぐふしゅう。むぐっ。つぇあいっ!ぬふぅ。

つって。

ああ、あれかな?これがボイパかな?って。まあ、さすがに思わない。

エキセントリックなサウンドがドロップしてまして。

えー?なになにー?これ大丈夫?

自分は麻酔が効いてて痛みは無いんですけど、

なんか、強盗がシャッターこじ開けるときに使うみたいな器具(通称:バールのようなもの

が口の中でゴリゴリいってんなー、と思って。

まあ、それずーっとやってて。

いったん止めて。

え?止めんの?

止めるとかあんの?歯医者の治療で。

いま口の中どうなってんのか超不安なんですけど!

つってハラハラして様子をうかがってたら、おじさん先生がちーさい声で

「もう握力ないよ・・・」って言ってました。

弱音!

その後、何度か挑戦を繰り返し、

ようやく親知らずは抜けたんですが、(本体より根っこが立派な奇行種だった)

最後に息も絶え絶えで状況の説明をしてくれたおじさん先生は、

さながらヒーローインタビューみたいな様子になってました。

はぁー、まあね。今回は、非常にそのー、なかなか?抜けませんでしたけども。

まあー。上の歯でね、こんなに、抜けないっていうのは、まあー、初めてで。

でもまあ、ちょっとね、時間はかかりましたけども、

ともかく、今回、抜けましたんで、ええ、まあー、次にね、繋げていきたいと思います。

みたいな。ちょっとした達成感みたいのが漂ってて。

なんだろ、けっこう点決めたのかな?いい顔してるよね。

MVPの清々しさというかね。そういうやったった感あった。

まあ、とかくどんなに無愛想な人でも、運動した後は饒舌になるものだよなと。

妙に感心しました。

あとやっぱりあんたほんとは良い先生なんだろ。

まあ、その後熱でましたけど。

あのー、結婚式をね。してきまして。

どう?

みんなしてる?結婚式。あーやっぱするよねー。

会社帰りに同期で集まって、やっぱ夏はみんなで結婚だよなーつって。

合コン感覚で結婚式、してる? してるの?やめなよ!

そういうんじゃないから結婚式って。

それあれだから、そういう宗教のやつだから!

まあ、僕がやったのは親族中心の小規模なやつなんですけど。

函館でやるってんで、ちくちく準備してました。

縁があって函館市内の教会でやらせてもらうことになって、

なんか本当は信者さんしかやってないんだけど、

2時間説教を受ける事でやらせてもらえるということで、

いろいろ話を聞いて。ユダヤ人がどうとか。

まあその時がっつり熱出てたんであんま覚えてないですけど、

とにかく病める時も健やかなる時も〜みたいなやつを熟読して

いざ事に挑んだわけですが。

あのー、なんだろ。

司祭様。お疲れだったのかなー。

半分くらい僕の名前間違えてましたよね。

「イタガキヨウスケは夫として〜」つって。

僕も一応「はい!誓います!」つって。そりゃ練習したんで言いましたけど。

完全にイタガキさんに誓っちゃってる。

誰なのイタガキさんって。

でも、まあ、誓うんじゃないですかねー?こうなったらさすがにイタガキさんも。

と、もう勢いで、うぉりゃー!つって、気持ち切り替えて対応してました。

さすがに登場するのが全部イタガキさんだったら止めようもあるんですけど、

ちょいちょい正解入れてくるもんだから、

え?ああ、はい。そうです。それたぶん僕です。みたいな感じで

自分の存在があやふやなまま式を終えました。なんなの。結局僕は誰なの。

まあ最後の方はもう僕も、イタガキさんおめでとう!という

清々しい気持ちになってましたしね。

あと奥さんは横で爆笑してました。

司祭様のありがたいお話に堂々とイタガキさんが登場するたびに

横で「ぐっぅう・・!」といううめき声が聞こえて。

いや笑い事じゃないよ。

あなたさっきから知らないイタガキさんにいろいろ誓っちゃってっから。

ぐいぐい来てっからイタガキの存在感。

まあ、いいか。

無事終わったし。基本的にはつつがなく。

あれはまあ、やっとくもんですね。

いろいろためになりました。

どこかのイタガキさんに祝福あれ!

仏像のアイドル性

どうも、四天王でいうと増長天推しササガキです。

あのー、最近仏像がね。いいなって。思って。

まあゴールデンウィークに京都行ってからこっち

仏像の事ばかり考えてるんですけど。

三十三間堂とか、行った事ある?あれ凄いよ、なんなの。

昔の人なんなの。

すげー作ってんじゃん仏像。暇なの?

1000体の等身大の仏像がびっしり並んでまして、

みんなちょっとずつ顔が違うから必ず自分に合った仏像が見つかるはず!

あなたもお気に入りの仏様を見つけてお賽銭を入れよう!

みたいな事らしいんですけど。

あれー?なんだろこの感じ。分かるぞ。現代にも似たようなのあんぞ。と。

これ、要するにAKBじゃない?アイドルとか愛でるのと一緒じゃない?

昔の人にとってはお寺に来るのってレジャーのひとつというか、

結構おたのしみイベントだったんじゃないでしょうか。

暇を見つけてはお寺に集まって、好みの仏像見つけてきゃっきゃきゃっきゃして。

やだー!いま目が合ったんですけどー!みたいな。あれで。

なにか行事の時はみんなで集まって念仏唱えるのとか、ライブでしょ?要するに。

そんな三十三間堂が誇るHTK(仏)1000の総選挙でセンターを射止めたのが

でっかい千手観音さんで。まあ、とにかく手がいっぱいある。

せっかちなのかなんなのか、いろんな事を同時にやろうとし過ぎの人で。

ちょっ落ち着いて!いったん落ち着いて!一個ずつやってこ?

その、投げ縄とホラ貝、いったん置こ?

それ同時に使うやつじゃないよ。

まあそんなこんなで、なんだか面白そうだからちょっと調べたら、

仏界って、すごい沢山ユニットがあるんですね。

やはりアイドルだからか、いろんなニーズに応えてて。

四天王とか、十二神将とか、二十八部衆とか。

もうわけがわからない。

わけがわからないのって楽しいじゃないですか。

例えば四天王(持国天増長天広目天多聞天)は

帝釈天に仕える守護部隊で、みんなイカツくて好戦的な感じなんだけど、

上司である帝釈天はなんだかのんびりした感じのお方。

なにしろゾウに乗ってるくらいの悠長っぷりで、

おまけに裸足だし、下りる気もさらさらないのかという。

この人守るのも大変そうなのでそれだけで手一杯になりそうなもんだけど。

そんな中でも多聞天さんは別チームで活動する時は毘沙門天と呼ばれていて、

四天王のくせにひょっこり七福神にも顔を出す要領の良さを見せる。

二十八部衆(千手観音の配下)にいたっては

帝釈天毘沙門天多聞天)も同列メンバーなので

さぞかし気を使うだろうと思う。

同僚だけど一応向こうキャリア組だし敬語にしとくかーみたいな。

ちなみにこの二十八部衆の中に「あ・うん」でおなじみの仁王さんもいます。

彼らは基本2人組で活動するけど、たまに片方がソロ活動するのに、

もう片方はほとんどソロでは出てこないというので

僕の中ではケミストリーと呼ぶ事にしています。

さらに、十二神将と言うと仁王も帝釈天も在籍してるという具合なので、

こうなるともう帝釈天ってほんとに偉いのかどうか怪しくなってくる。

四天王大丈夫?その上司、ずっとゾウ乗ってっけど大丈夫なの?

ただこの十二神将薬師如来の配下という事なんだけれども、

この中には大日如来とか釈迦如来といった

超大物も在籍してるという怪物ユニット。

なにしろ大日如来なんて見方によっちゃ万物神だし、

曼荼羅では必ずセンターに描かれる大スター。

釈迦如来は言わずと知れた仏教開祖、ブッダその人というフルスイングの仏様で。

え、これを超える偉さってあんの?どういう世界観なのそれ。

薬師如来ってなにもの?

まあ、いまの僕の認識だと

薬師如来 = 秋元康 という事になるんですけど。

なんだかしっくり来ない。

そういう事じゃない気がする。

やはりこの辺り自分の中で消化しきれないので

詳しい人に聞いてみたいんですけど、

この話し始めると8割の人が「帰っていい?」って顔するのでなかなか聞けません。

この前も実家でこの話ししてたら、

家族全員に寝られるという快挙を成し遂げましたよ。

南無三!

言い訳と詐欺の話

桜も散り、新緑眩しい季節となりました。

新生活が始まったりしてね。

年度もかわって心機一転。

やるぞー!なんつってね。

まあ、なってないわけですけど。

なんだろ、僕の3月が全然終わらなくて。

早く3月終わらないかなー

って思ってるうちにゴールデンウィーク入っちゃった。わあ!

え、今年って4月ないっけ?

そういうタイプのやつだっけ?

みんな大丈夫?ちゃんとやれてるの?

4月なかったけど。気づいてた?

ご飯とかちゃんと食べてる?ちゃんとした時間に寝れてる?元気?元気なの?

困った事があったらいつでも言ってよね、近くの誰かに。

きっと誰かしら相談に乗ってくれるから。

僕はまあ、今ちょっとアレだけど。うん。

とにかく年度末の繁忙期が抜けないままここまで来てしまった。

例年はもうちょっと余裕が出たりする時期なんだけど。今年はどうか。はて面妖な。

という、日記を書いていない言い訳を、

いま日記に書いているわけです。

んー!末期!

 

 

そういえばこの前、実家に僕から電話があって、

なんでも耳に膿がたまったとかで、ちょっと病院来てるんだけど、

まあ、とりあえず状況だけ伝えてこうと思って。と言う事だそうで。

父親からそういう話になってるからと言われまして。

あーそうなんだー、僕の耳に膿がねー、大変だねー。分かった分かった。

えーと。

や!ちょいちょいちょいー!それオレオレ詐欺のやつー!ちょいー!

あぶねー!何その自然な感じ。

自分の耳に膿がたまって病院来てるのかと思った。

来てないよ!僕はここにいるよ。ここって、まあ、どう見ても会社ですよ!

うわー、なんだよー、すぐ本題に触れないとか怖えーよ。生々しいよ。

まあ幸い父親も「まあそうだろうと思った」という事で大丈夫だったんですけど。

「耳に膿がたまった」とかいわれると、

それなら確かに声変わって聞こえるかもしれないし、

病院ならトーンも落としてるだろうし。電話では気づきようがないような。

まあ、その後念のため合い言葉とかを決めておいたので

今後ある程度おかしな事態は防げるとは思うんですけど。

向こうも「ヨウスケ」と名乗ったらしいので、

名前知られてるのとか気持ちが悪いなあ。

あと、父親と合い言葉を決めるやり取りは

はたから見るとかなり恥ずかしい事だと思う。

お気をつけあれ。