ことなかれ

あたりさわりのない日々の記録

マイナス×マイナスの文章問題2

そうそう。

以前、マイナス同士のかけ算を文章問題にする遊びをしてたんですけど。

マイナス×マイナスの文章問題

ちょこっと反響がありまして、

いろいろ有益なご意見が聞けたので

もうちょっとましな例題をちくちく考えてました。

なんとか「たかしくんとリンゴ」の文脈でおさめられないものかと。

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たかしくんはゴリラです。

たかしくんは毎日たくさんのリンゴを食べます。

なにしろ日本が世界のリンゴ消費量トップテンにいるのはたかしくんのせいですし、

青森のリンゴ出荷量の半分はたかしくんが消費します。

ところがある時、動物園の園長がカルロス・ゴーンに変わった事により

たかしくんに与えられるリンゴの量が毎日2つずつ減らされる事になりました。

たかしくんはたいへん悲しい思いをしたので、

客に糞を投げつける毎日を送っていました。

毎週毎週、たかしくんは2つ少ないリンゴを食べ続け、糞を投げ続けました。

そんなある週、見かねた飼育員の計らいで

たかしくんが食べるリンゴが2つ少ない日が、

3日少ない週がありました。

たかしくんはちょっと嬉しい気持ちになり、

結局客に糞を投げました。

さて、その週、たかしくんが食べたリンゴの量は

前の週とくらべてどう変わったでしょうか?

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まあ、たかしくんをゴリラにせざるを得なかったのが痛恨ですが。

あと2つ少なくない日のリンゴの消費量なんだよ。ってのもありますが。

要は、

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-2 × -3 = 6

  ↓

「2つ少ない」×「3つ少ない」=「6つ多い」

  ↓

「2つ少ない」という状態が「3つ少ない」ので、結果「6つ多い」

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という事が言えればいいのかなと。

なお、文法的に否定の否定ということを考えると下記のようになるとの事。

なるほどこれも興味深いです。

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+×+ することにする → する(+)

+×- することにしない → しない(-)

-×+ しないことにする → しない(-)

-×- しないことにしない → する(+)

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うまくするともっといい文章問題ができるかもしれないな。

言葉の意味に解釈が生まれてしまう時点で言語の敗北を覚悟したのですが、

まだもうちょっと言葉遊びをやれそうです。

何の役にも立ちませんが。

ちなみに今考えている遊びはワルグチトレカというものなんですが。

これはまあ、より不毛なので別の機会に。

性の陣営

アイドルってこう、幻想の世界にあるものじゃないですか。

AKBとかジャニーズとかって、性が閉じている、ファンタジーの世界の住人で。

なんなら同性同士でイチャイチャしたりしてて、

生々しい性の世界に踏み込んでこないので安心安全。清廉潔白。

そこが好まれる所なのかなと思います。

恋愛(=SEX)は御法度。

一方そのカウンターとしてエグザイルとかエイベックス系の人たちがいて、

それはそれで人気があるわけですよね。

そこにあるのはどちらかというと性の解放であり、若干の危険性であり、

性に前向きというか、むしろ我は性なり!なところがガチでやべえからマジ憧憬の対象になるのかなと。

恋愛はいいけど結婚(=危険性の消失)は御法度。

それで、あの、宝塚ね。

これどっちに属するものなのかよくわからないじゃないですか。

同性同士のイチャイチャには違いないんだけれども、

表現はどっちかっていうと解放の方面にも向かっていて、これは安全なのか危険なのか。

硬派な歴史物を演じたり、はたまたレビューなんかもやったり、

幕の内弁当的な演出で不思議だったんですが。

元雪組トップ・音月桂、EXILEプロダクション「LDH」と契約

ということなんでどうやら印象が性の陣営に一歩寄りました。そうなんだ。

これ結構なことだと思うんですけど。

どうですか。そうでもないですか。

 

 

まあ、僕の勝手な印象の話なんですけど。

 

 

そうだ、韓流はどっちに属するのかな?

ツッコミ過多

正月、お笑い番組をぼーっと見てまして。

ほら、あの時期これでもかとやるじゃないですか。お笑い番組

弾切れまで撃ち続けないと気が済まないのかなんなのか、

番組表にお笑いの弾幕を張ってくる。

あれランボーだったら元旦の午後には全裸になってるよ。

ああ、それで、普段あまり見られない演芸場での漫才とかもやってるから

まったく無感情で見てたんですけど。

あれってテレビのお笑いとちょっと趣が違いますよね。

ああ、演芸場のお客さんはボケのタイミングで笑うんだなーと。思って。

ボケたあとすぐに笑いが起きちゃうもんだから、

ひとしきり笑い待ちをしたあとに付け足しのようにツッコむ。ばかやろう。つって。

一方スタジオ収録の、若者を客席に入れてる時なんかだと、

たいてい笑いはツッコミのタイミングで起こるじゃないですか。

なんでだよ!わはは!つって。

むしろボケた瞬間はざわざわしちゃう。

なんていうかね、やっぱり昨今はツッコミ文化なのかなって思います。

ネットとか見てると、その書き込みってツッコミが多いんですよね。

一個の些細なボケ(有名人の失言とか)に対して

それはもう思いつく限りのツッコミフレーズが集まる。

あまりにもツッコミ過多のため、しまいにはボケが枯渇して

たいしてボケてもないのに過剰にツッコんだりしてしまう。

年端も行かないアイドルとかに

大の大人が親のカタキのような言葉を投げつけたりして。ボリューム間違えちゃってる。

まあ、話がちょっと飛躍してますが、

こういう批判文化とか、モンスター消費者の登場とか、

根っこでは繋がっているような気もするんですね。なんとなく。

失敗を許さない風潮。ボケにくい世界。

 

 

うーん。まあ。そうか。

 

 

あの、ツッコミってもともと

「はい、ここで笑ってくださいねー」という目印みたいなものじゃないですか。

「いま面白いこと言いましたよー」つって、

お笑いリテラシーのない人でも笑うタイミングがつかめるという。

このままどんどんボケが小粒になって、ツッコミだけが大きくなると、

しまいにはなんで笑ってんのか分かんなくなっちゃうかもしれない。

それはもはや反射であって。

すると、ある意味では演芸場のお客さんてリテラシー高い人たちなのかもしれないなー。

なにしろ落語の客とか、つまらなければ野次を飛ばす人もいるくらいだし。

それってその話の何が面白いのかよくわかっていないとできない反応だろうし。

まあ、じいさんばあさんは性質上ボケに同調しやすいってだけかも知らんけど。

もともとボケてっから。コラッ!

なんてことをミカンをむきながら考えてたら正月終わってました。

わー、無益!

えーなにこれ、後悔しかないわー。僕の正月無駄だわー。やり直したいわー。

やり直して全く同じ事したいわー。

そういえば、去年キングオブコントで優勝したバイキングというコンビが、

別の番組で自分たちのネタについて説明していたんですけど、

彼らのネタって、ボケてないらしいんですね。

キングオブコントでやったネタにしても、いわゆるボケフレーズは一切言ってない。

ただ変わった習慣を持った人が奇跡的なタイミングでやってくるだけで。

その理不尽さを大声で説明するんだそう。

「なんて日だ!」つって。

演芸場ではそれは客に言わせるセリフになるのかな。っと。

 

 

 

あ、あけましておめでとうございました。

豚に金棒

iPhone5を買いまして。

ああ、iPhone5をね。買いまして。

うん。まあ、iPhone5を買ったわけなんですけど。うん。

言ってみればそうなんですけど。

この事実をこう、なんとか効率的に自慢したい。

ほら、買ったよ?僕がiPhone5を買いましたよ!みなさん!

いやそらこんな事わざわざこっちからは言いませんよ。

言いませんけども。察してほしいっていうか、察して然りというか。

会議中とか、もう、すげー露骨に机の上に出してるじゃないですか。

不自然な距離感で置いてるじゃないですか。

ね。

したら「あれー?それ、どうしたんですかー!?」って。言うでしょ。普通。

なぜ誰も言いませんか。

どうしましたか。

ほら、「僕にiPhone」と言ったら、ほら、

「豚に真珠」と「鬼に金棒」のちょうど中間の意味じゃないですか。

ことわざとして古くから親しまれてるじゃないですか。

ね。そういうの、知らない?古事記に載ってなかったっけ?

ずっとiPhone3GSをこそこそ使いながら

人の使う4Sを見ては「苦虫って意外とおいしいよね?」という顔をしていた僕が

一足飛びに5ですよ。

すげー!なにこれー!ほら!画面ちょーきれい!ほら見て!見て!僕を見て!

iPhone越しに僕を見て!

いるよ!僕はここにいるよ!

みんなの心の中に、ずっとずっといるよ!!

とまあ、この年の瀬に人知れずテンションが上がっているわけですが、

あれですね。iPhone5

目覚ましのスヌーズボタンが押しにくいですね。

これは3GS(iOS5)の方が良かった。

あのー、目覚ましかけるじゃないですか、

目覚まし鳴るじゃないですか、

手探りでiPhoneスヌーズを押すじゃないですか、

またしばらくして目覚まし鳴るじゃないですか。

スヌーズ押すじゃないですか。

それを2,3回は繰り返すじゃないですか。それが毎日のルーチンってもんじゃないですか。

それがね、iPhone5スヌーズボタン、なんかちっちゃくなっちゃって。

前は画面いっぱいスヌーズボタンだったのに、

せっかく解像度が上がったiPhone5さん、なんかちっちゃくしちゃってんの。

なんなのあの子。

手探りで押しにくいったら。

あのね、こっちはスヌーズで2,3回粘る時間も計算して目覚ましかけてんの。

なんか起こす気満々で鳴ってるけど、まだ起きる時間じゃないの。

だいたい目覚まし鳴ったからって起きてどうするよ!バカかよ!

という理不尽な憤りが毎朝のルーチンに加わったわけですが僕は元気です。

ありがとうございます。

みなさんも良いお目覚めと、良いお年を。

電化の宝刀

くっ、なんて野郎だ。

こちらの攻撃がまるで通じないとは。

諦めちゃだめだ、もう一度みんなで力を合わせれば・・・。

よせっ!これ以上の通常攻撃は無意味だ。

じゃあ、いったいどうすれば・・・。

・・・あれを使う。

ま、まさか・・・無茶です!あれはまだ実験段階で・・・危険すぎます!

こんな時のための実験だろう?

しかし、それでは隊長の命が・・・。

わかっている。あとは頼んだぞ。

そんな・・・やめてください!

いいから離れてろ。これは命令だ。

ううっ・・・。

もうこれ以上奴らの好きにはさせん。

くらえ!!

プラズマクラスタァァーーーッ!!!

【プラズマクラスター、ほとんど殺菌効果がないことが明らかに】

夏の終わりにね。

あー、夏の終わりの話とか今更なんですけど。

僕が夏をどう過ごしてたかって、みんな気になると思って。

夏のあいだ僕がどこを全裸でうろついてたか知りたいでしょ?

そして通報したいでしょ?

わかるわかる。

槍ヶ岳っていう。

まあ、結構有名目な山なんですけど。

これを登ってました。

2泊3日で。

槍ヶ岳はアプローチに時間がかかるので

東京からだと2泊必要なんですけど、

体力さえあれば、まあ登れる感じで。

むしろ体力勝負っていうか。

特に今回テント泊するためにザックも20キロ越えてたもんで。

まあ。アレでした。

初日に足が止まりました。

いや気持ちは元気なんだけど、とにかく足が前に出ないという。

完全なエネルギー切れ。

初日に一番ハードな行程を持ってきたってのもありますけど、

最後には徘徊老人みたいな足取りで、日没ぎりぎりに山小屋について、

泥のように眠り。

翌朝3時に起きて再び出発。

まあそこからは消費カロリーと摂取カロリーを行動食で調整しながら進んだので

それなりに大丈夫だったんですけど。

登頂を終えて、2日目テント泊をし、下ってくるときには

なんか変なテンションになってました。

無駄に声だしたりして。キェェー!つって。

奇声を上げる徘徊老人という高位の存在に。

あとなんだろ、結構ツアーみたいなのもあるんですね。

がっちりした山岳ガイドがお年寄りとかを引き連れて、

いろいろ説明しながら歩いている一行をちょいちょい見かけるんですけど。

途中のテント場で一緒になったガイドさんが

「ここで照英が体洗ったんですよー」とかみんなに説明してて。

不意にそれがツボに入ってずっと笑ってました。

照英が体洗うロケってなんだよ。

はるみキッチン

はるみキッチンの今日の具材が照英なの?

はい、じゃあこの水で、いったん僕を洗いまーす。

つって照英が。

わああー!何ですかこれ!

見てくださいよ!ほら、僕の、ここがほら!

ご家庭にある材料だけで、僕のここがこんなに!

みたいな。

ああ、まあ今考えるとそんなでもないんですけど。

そのときはすげー面白くて。

まあなんだろ、空気が薄かったのかなー。

笑い止まんなくなって。無駄に消耗しました。

照英に責任取ってほしい。

あとお笑い芸人はなるべく標高の高いところで営業したらいいと思う。

気圧の関係で笑いの沸点が下がるよ。

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初日の山小屋「槍沢ロッヂ」 いっぱいなので屋根裏で就寝

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恐ろしく分かりやすい夜明け

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槍ヶ岳が見えてきた。(中央)

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頂上付近に診療所があって、中腹で怪我をするとヘリでここへ運ばれる。下山できると思ったろうに。

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頂上への岩場は大渋滞で、ゆっくりゆっくり登る。

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頂上で知り合った少年。5年生にして槍ヶ岳山頂に立つ。見た感じポケモンやってそうなのに。

(クリックで拡大)

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2日目テント泊の場所「殺生沢」。生きて帰えれなそうな名前だけど普通にラーメンとか売ってる。

全行程を念のため。

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■初日

●東京 →[新幹線]→ ●松本(09:21)→[電車]→ ●新島々→[バス]→ ●上高地(11:15)

●登坂開始(11:50)→ ●明神(12:30)→●横尾(15:30)→ ●槍沢ロッヂ着(16:50)[ロッヂ泊]

■2日目

●起床(03:30)→ ●登坂開始(04:10)→ ●槍ヶ岳山荘着(09:50)→[渋滞・・・]

→ ●槍ヶ岳山頂(12:30)→ ●殺生沢(15:00)[テント泊]

■3日目

●起床(03:00)→ ●下山開始(04:20)→ ●横尾(09:30)→ ●明神(12:30)→ ●上高地(13:40)

→ [バス]→ ●新島々→[電車]→ ●松本(16:10)→ [特急]→ ●東京

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ドングリ不作話

今年はドングリが不作でね。

いいドングリが全然取れなくて。

そうすると熊がね、里に下りてくるってわけで、

今年は熊の被害が多いんですよ。

腹を空かせた熊たちは気が立ってるから危険でね。

昔はそら猟師が撃ったもんだけど、

最近じゃ猟師の数もめっきり減って。

まあ跡継ぎがいないからね。

そりゃそうだ、いまどきマタギになろうなんて若いやつはいなわな。

だいたいこのマタギっていうのもあれだ、

もとは満州引き上げ組だ。そら鉄砲も撃てるがね、

こっちじゃ農業できなきゃ生きていけないよ。

そもそも当時は開墾すればそれが自分の土地って時代だ。

その腕があったやつは今じゃ地主さ。

だがそうじゃないやつらも当然いたわけだ。

彼らは自分たちの村を作った。満州組だけの村さ。

今でもここいらにはいくつかあるよ。

農業ができないものたちは生きるために銃を持って山に入ったってわけさ。

まあ、うちのばあさんも満州引き上げ組だがね、

うちのは地主の娘で、まあ良いとこの子だからなんにもできないよ。

あの人に満州の話したってだめさ。なんも苦労してないんだから。

向こうじゃ書記をやっててね、まあ今でいうOLみたいなもんで、

同じく金持ちの中国の娘と一緒に働いてたんだが、この娘ってのが、

というあたりまで黙って聞いてたんですけど、

あ、この話終わらないな。と思って。

上げたままだった箸を動かして、

宙に浮いていたご飯を食べてやることにしました。

やあ、ちょっと前に東北に旅行に行きまして、

築70年という古い民宿に泊まったんですけど、

ここが結構いい雰囲気で、ご飯もおいしくて。

こいつは当たりだな。と思ったんですけど、

なんか食事中、主人の話が永久に止まらないシステムを導入してるっぽくて。

仕方なくちょびちょび食べながらふんふん言ってたんですけど、

結局食べ終わっても「今の熊には全部センサーがついている」という

新しいトピックが登場する始末で、このタイミングで新しい話題はキツい!と思って、

強引にごちそうさまをすることになりました。

でもいろいろ良い話を聞けたな。

まあそのあいだずっと僕の頭にあったのは

ぎょうざの満州」ってすげー名前!

ってことなんですけど、

さすがにぎょうざの話題を差し込む隙間がなかったのであきらめました。

あと網戸の蛾をカエルがものすごい勢いで食ってて、

あれがなければもうちょっとご飯がおいしかったと思います。

また行きたい。