無意識こわい
喫茶店でコーヒー頼むとお砂糖ついてくるじゃないですか。
こう、紙の、棒状になったやつ。
あれ、入れ終わって気づくと
必ず紙袋を蛇腹に折ってしまってるんですけど。
あれなんなんですかね。僕なにしてんですかね。
できるだけ細かく蛇腹に折って、
そんで、びょーんて。まあ、やりますよね。一回は。
飛距離を競うでもなく、ただ無意識に。
それやってるときの僕、完全に「0」の表情してると思います。
虚無。蛇腹の時間、虚無。
あれなんだろう。怖い。
いや、なにしろ昔から手癖が悪くて、
常に何か触ってないとダメなんです。
ボールペンとか触らせとくと一日触ってますから。
そんであの、
なんかクリップみたいになってる挟むところを必ず折ってしまいます。
最近では触る用のボールペンと使う用のボールペンを分けていて、
両方とも壊す毎日です。
怖い。無意識って、制御できないし。
なんだろ、
僕、前世でボールペンや砂糖袋となんかあったんだろうか。
ボールペンにさらわれた恋人を
砂糖の袋をびょーんとさせることによって救おうとして失敗し、
恋人と、もともと親友であったはずのボールペンの両方を失うことになってしまった
悲しいイケメン鉛筆(HB)の生まれ変わりだろうか。
そうだったらしょうがないけど多分違うし。
前世文房具とかないし。
まあ。
それだけなんですけど。