ことなかれ

あたりさわりのない日々の記録

一回忌

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先週の金曜日はガンで亡くなった友人の一回忌。

会社を一旦抜けて、都内にある友人の実家に向かいました。

ひどく暑い日で、年に一度着るか着ないかのスーツの上着を片手にかけ

はあはあ言って歩きます。

年に一度履くか履かないかの革靴は

僕のかかとに靴擦れを作る為に作られたようなしろもので、

年に一度締めるか締めないかのネクタイは

僕の息を詰まらせる以外にさしたる役割を持たない醜悪さ。

汗をだらだらかきながらその家に着くと、

友人の母親が笑顔で向かえてくれました。

アイスコーヒーをごちそうになり、

友人の遺影に手を合わせると、なんだかしんとしたような感じになります。

暑さが気にならなくなったのは祈りを捧げたからか、

アイスコーヒーのおかげか。

たぶん後者だろうけれども、それはそれでご利益には違いなく、

ありがたく頂戴しておきました。

友人の部屋は彼が生前に残した作品の山となっており、

その中の一つをコピーしてもらい帰ってきました。

しばらく会社の机に飾る事にします。