破
ぶりーんって。
いってね。
まあ。
ジーパンが破れたわけですけど。
破れないでお馴染みのジーパンさんが。
びりびりになったわけですけど。
ブルーカラーの象徴として
掘削場で働く屈強な男達に愛されたと言う
あのジーパンさんが。
あのー、あれですよ?
ぼく別にゴールドラッシュとか参加してませんよ?
オフィスワークも甚だしいっていうか、
1日のほとんどをパソコンの前に座り、
検索ボックスに「閲覧注意」と入力する毎日ですから。
あー、まあ。確かに。
仕事としては、
要件という穴を掘り下げ、
アイデアという名の鉱脈を見つけて、
掘り出した原石を磨いて磨いて、
雇い主に差し出して「これじゃない」って言われるのが主な内容ですから、
似てるかもしれませんが、
それで破れるやつでしたっけ?ジーパンって。
もっとこう、テンガロンハットかぶって馬とか乗り回す人がなるんじゃないの?
徹夜明けで自転車こいでてなるやつじゃなくない?
せっかくなけなしの勇気を振り絞って表参道ヒルズに行って
話しかけてくる店員から逃げて逃げてようやく買えたやつなのに。
もうあのオシャレトークかわし切れる自信ないよ。
仕方がないので破れた裾を隠すため、
豪快にロールアップして履いてるんですけど。
上に何を着ても夏休みの河原みたいな雰囲気になります。
あとすげー寒い。
なんなのこれ。