未来を写した子どもたち
「Born Into Brothels 未来を写した子どもたち」を見ました。
インドはカルカッタの売春街に暮らす子供達にカメラを持たせたら、
なんだかとっても素敵な写真ができました。
その写真はオランダやニューヨークなどで高く評価され、
ある子は世界子供写真展のインド代表としてアムステルダムに招待されます。
果たして写真は彼らの未来を救う事ができるのか。
という感じのドキュメンタリー。
とにかく子供と大人の人間性の落差がすごい。
売春街に暮らす大人達の顔には常に疲労が貼り付いていて
苛ついたり、妬んだり、ヒステリックに怒ったり、
とにかく荒んだ生活を送っているのだけれども、それと対照的な
子供達の聡明さ、真摯さ、ファインダーをのぞくキラキラした目が胸を打ちます。
なんだろう、とにかく利口なんですよ。子供達が。
どうしてそうでいられるのだろうか。子供ってすごいなあ。
母親の仕事は売春だし、
父親の仕事は借金の取り立てかヒモ。
そんな環境にあっても、子供達の眼差しは好奇心と愛情に満ちています。
彼らがこのままずっと大人にならないことを願わずにはいられません。
カースト制度の残る彼らの地区において、大人になるという事は
すなわち親と同じ仕事をするという事だったりするのでして。
いやいや、そんなのダメでしょ。と。
せっかくインド代表にまで選ばれたのに、
売春街の子供だからパスポートが下りないって。そんなのないでしょ。
ちょっとは考えろよ。もう。
ドキュメンタリーなのでみんなが納得いくような結末が訪れるとは限りませんが、
年末のうかれテンションを下げるにはうってつけの映画でございます。
そんなこんなでクリスマスはバーミャンでチャーハン食べながら
世界のかわいそうな子供たちのこととかを考えてしょんぼりしてました。
とりあえずスープバーでもおかわりしてくるかなと。