ことなかれ

あたりさわりのない日々の記録

子供力

そういえば、ちょっと前に東京おもちゃ美術館に行って来たんですよ。

四谷にある廃校を改修して作られた、わりとアットホームなミュージアム

ミュージアムっていうか、公園?

みたいな感じで、子供達が思い思いのおもちゃを手に走り回っています。

まったく子供ってのはなんでこう落ち着きないのかねー。

テンション上がりすぎて正しくおもちゃ使えてないもの。やれやれだぜ。

と、横目で見ながら積み木で鉄琴のおもちゃを叩いていたら、

係のおばさんが専用の棒を渡してくれました。

あ、ありがとう。これ鳴るんですね。すごいですね。ええ。

あ、傷む。積み木が。あー。そうっすよね。すみません。

しょんぼり。

あー、それで、

部屋の端の方にそろばんのタマをバラして桶にどっさり集めたみたいな

わけの分からない遊具がありまして。

それはもう、ぜんぜん人気がないわけなんですけど、

よく見ると500個に1個くらいの割合で色の付いたタマがあるんですね。

で、他にする事もなかったのでなんとなく緑色のタマを集めてみる事にしました。

しばらく作業に没頭していると

いつの間にか両手にいっぱいの緑が集まり、

にわかに子供達が集まってきました。お。なんだなんだ。

何となく誇らしくなって隣の男の子に「いる?」と聞いてみたんですけど、

なにやらもじもじするばかり。

なーんだ。つって桶の真ん中に集めたタマをざらっと戻しました。

いやー、そこからすごい。

空前の緑バブル到来です。

集まった子供達が緑色のタマを奪い合う奪い合う。

一瞬で市場からは緑が姿を消す事に。

見ると隣の男の子も圧倒的な緑不足に陥りオロオロしています。

わあ、なんかごめんよ。

なんだか責任を感じたので、残り少ない緑のタマを男の子と一緒に探すことに。

そこはもう大人の集中力でもって、しらみつぶしに桶をあさり、

なんとか隣の男の子も緑長者の仲間入りを果たすことができました。

かくして男の子は、市場独占を狙ういじめっ子風の最大派閥と

一人対決を挑むことになる。という熱い展開を迎えたのですが、

なんか10分くらいで全員飽きて、どっかいきました。

もう!集中力ねーなー!子供!