ことなかれ

あたりさわりのない日々の記録

深追い

年末の特番でなんか世界の七不思議

改めて選び直すみたいな趣旨の番組がやっていたんですね。

まあいいかげんお笑い番組にも胃もたれを起こしかけていたところでしたので、

ぼんやりと見ていたわけです。

それで、シーギリヤ・ロックというスリランカにある大きな岩の上の

宮殿跡の話が出てきたんです。

これがまあとにかくでっかい岩でして、

普通には上ることもできないような断崖絶壁。

その上にどのようにして、なんのために宮殿を建てたのか、

そのあたりが謎ポイントなわけですね。

コレにはまあ諸説ありまして、有力なのが狂気の国王説。

たしかに、こいつは狂気の沙汰でしょう。

それはまあそれですごいんですけど、

発見から数十年の後、この岩山の洞窟や未踏の壁面なんかに

びっしりと裸婦の壁画が描かれているのが発見されたんです。

これが東洋のモナリザとも賞される非常に精巧なものでして、

しかもかつては500人も描かれていたという途方もない話。

これにももちろん有力な説というのがあって、

どうも、父を殺した狂気の王が償いのために描かせた。

というのが定説ということなんですけども。

はて。

どうでしょう。

えー?父への償いのために?裸婦を500人も?

描きますかね。描きませんよね普通。どういう心理なの?それ。

あの、これ、エロじゃないですか。

エロですよね明らかに。

エロ王様のプライベートエロい部屋ですよ。

それが一番納得いくわ。

こう、あんまり歴史のあるものって、たくさんの考古学者が集まって、

これでもかというくらいに調べて、もうなんか必要以上に調べぬいたあげく、

なんとなく考古学的に納得のいく結論を出してしまうじゃないですか。

でも、そんなに納得いく事ばかりじゃないと思うんですね。

もうすんごい馬鹿な王様だっていたかもしれないし、

ろくすっぽ考えないで行動してしまう偉い人なんかも

ゴロゴロいたんじゃないでしょうか。

だから、こういう裸婦の絵を

ただエロのためだけに描かせたと言う可能性も考えておいていいと思うんです。

もし本当にそうだった場合、調べれば調べるほど真実から離れてしまうことになりますから。

これはいけない。深追い危険。

浅く。もっと浅く解釈してみるアプローチが必要です。

5世紀後期、スリランカを統治していた王カーシャパは、

ものすごくエロい宮殿に住みたいという積年の夢を叶えるべく、

誰にも見つからないよう大きな岩の上に宮殿を建設、

思いつく限りの場所にこれでもかとエロい絵を描かせたが、

なんかモチをのどに詰まらせたかなんかでいつの間にか死んだ。

とかそういう。ね。

まあいいんですけど。

年始から本当にどうでもいい話ですみません。

そういえば、あけましておめでとうございます。

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