ことなかれ

あたりさわりのない日々の記録

凡ミス

会社帰り、途中にあるラーメン屋にたまに寄るんですけど、

そこのラーメン屋、店員がすごいんですよ。

どんな団体客がいっぺんに注文しても一切メモを取らない。

しかも中にはえらいややこしい注文とかもあるじゃないですか、

やれ海苔増しだとか、麺硬めだとか、あ、やっぱり海苔増しやめて味タマでとか、

そういうのを全て仁王立ちのまま黙って聞いていて、瞬時に記憶してしまうんです。

あ、この店員普段ほとんどしゃべらないんですけどね。

「っす」と「っした」しか言わない。

たぶん首の後ろかどっかから空気が漏れているんだと思う。

ただその頭の中はさながら大容量記憶デバイスと化しており、

注文は「っす」のSEとともに狂いなく客の元へ届く。

すごい、かっこいい。

それで、昨日もそのラーメン屋に入って中盛りラーメン頼んだんです。

そしたらなんか恐ろしく麺の少ないどんぶりが出てきました。ん?

いや、あの、中盛りって言うのは普通より麺の量がちょっと多いやつの事なんですけど、

これときたらもう麺10本くらいしか入ってないサラッサラの汁。

さすがに違うだろうと。まさかあの精密機械のような店員がここで間違えるとは。

つーか間違えるっていうレベルじゃないよこれ。

こんなメニューないよ。

と思って店員の顔を見たら、顔一面に汗をかいて、

「麺、少ししかゆで上がらなかった、後で追加する」的な事をボソボソ言っている。

そうか、メニューは完璧に記憶していたけど、

ラーメンがうまく作れなかったのか。あるよねーそういうこと・・・。

いや、やっぱないよ!ダメじゃんそれ!

ラーメンちゃんと作るって、わりと大事な事じゃないですか、

ラーメン屋にとって。

他がどうあってもそこは疎かにしちゃダメでしょう。

仁王立ちしてる場合じゃない。ぜんぜんない。

それで、まあしょうがないから10本の麺を大事に大事に食べていたら、

後から大量の替え玉がやってきました。わー。

まああの、お詫びのつもりなんでしょうけど、

その気持ちを麺の量で表す必要はないと思うんですよ。

僕は中盛りが食べたいのであってこんな変則メニューはいらないんですよ。

多いんですよ麺が。汁に対して明らかに多いんですよ。

自分が望んでいない量の大盛り超のラーメンを食べ、

そのあと気持ちが悪くなってとぼとぼ帰りました。

なんだよもう。

ちなみに味は普通。