ことなかれ

あたりさわりのない日々の記録

レシピ

 イギリスの人気料理研究家ナイジェラ・ローソンは、

 14歳で初めてレシピによって料理ができる事を知ったそうです。

 それまではあれこれ試しながら料理を作っていました。

 時には失敗する事もありますが、

 レシピ通りでは新しい創作料理は生まれません。

スウェーデン式アイデアブック2」という

どことなくうさんくさい名前の本に出て来た話なんですが。

それはそうだなと。

料理を作る事とレシピを作る事は別の事なんですよね。

料理人は、ある素材でおいしい料理を作るにはどうしたらいいか、

常に考え工夫しながら料理を作っています。

先日取材に行った料亭の若旦那も、

「あ、それ大さじ何杯ですか?」と聞いたら

「わかんねえ。旨くなるようにだ。」と答えてました。

その日の素材の状態によって味付けも変わってくるし、

素材自体、良いものが入らなければ変えてしまう事もある。

決まった分量などは無いのだそう。

もちろん大まかなレシピはあるのだろうと思うけど、

レシピ通りに作る事が重要なのではなくて、

あくまでおいしい料理を作る事が目的。

レシピはただの手順に過ぎないわけです。

あー、それで何が言いたいのかというと、

あなたは今、必死にレシピを覚えようとしてはいませんか。と。

それは本当に大事な事ですか。と。

自分に問いたいわけです。そういう事を。

せっかくやるならちゃんとおいしくしないとね。