ことなかれ

あたりさわりのない日々の記録

ミリオンダラー・ベイビー

休日に余裕ができ始めたので、

普段休みの日って何してたっけなあと、思い出しつつ、

手始めにDVDを借りてみました。

見ようと思って通り過ぎてしまった映画が沢山あるので補完せねばならぬ。とか。

いやべつにそんな事もないんだけどさ。

ミリオンダラー・ベイビー見ました。

いやー。いやいやいやいや。ねえこれ。頭抱えるね。

映画を見ると感想みたいなものを書きたくなるから困ります。

大して詳しくもないのに評論家を気取るのは格好がわるいけど、

まあいいか。

これ。よくできた映画だと思いますよ。自分としては見て良かった。

やるなあ、クリント・イーストウッド。あの年でなあ。

派手な演出はないけど細かいところまで気を使われているし、

特にライティングは凝りに凝ってます。

いやまあそんな事よりも、という話なんですけどね。

あまりにも救いのない激重のストーリーが賛否の分かれるところのようです。

ただダンサー・イン・ザ・ダークのようにどうしようもない感じではなく、

考えさせるところもあるし、ちゃんと救いを暗示するフックはあります。

ほんのちょっとだけ。

それに引っかかれるかどうかは体調次第。ダメな時に見たら全然ダメ。だから何?と。

前半の台詞を所々見逃すと後半への布石が効かず置いてきぼりに。

それはそれは悲しい思いをする事になります。

気になるのは倫理観の問題ですよ。それを補う為に宗教の話が出てくるんだろうけど。

でもなあ。それにしてもなあ。

夢を見て努力しちゃいけないの?チャンスを掴もうとするのは悪い事?

と、多感な年頃の子達が思ってしまってもそれは無理のない話で。

同じような状況でもああいう選択をしなかった人はたくさんいるだろうし。

そういう人達に対する配慮は?とか。

とにかく、お話の中ではせめて努力は報われて欲しいし夢は叶って欲しい。

と思う人にはあまりにしんどい体験になりますね。

ご注意あれ。

えー。それでは、見ていない人の為にあらすじを、

重さ90%減でお送りします。

 ボクサーを目指す女の子が腕の良いトレーナーに弟子入りして頑張る。

 沢山頑張ったから沢山勝つんだけど最後がうまく行かずにみんなへこむ。

という話。

いや、あくまで90%減ですからね。あくまで。半端じゃないからへこみ方とか。